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第百〇五話 椎の花

 皆さんはお気づきでしたか?今年の春は、山々の椎(しい)の木(秋に細長いドングリの実をつける木)の花の当たり年だったということを。
 今年は、見慣れた地元の山の山肌が、なぜか点々と淡い黄色に染められていました。佐賀の天山にヤマメ釣りに行ったときも、山の淡い黄色の景色は久留米や福岡と同じでした。不思議に思った僕は地元のお婆さんに聞いてみました。すると「あれは椎の花たい。私もここに何十年も住んどるばってん、椎の木がこげん花をつけたのは初めて見るばい」と。さらに「そう言やぁ、椎の花の当たり年は不吉なことがおきるっち、昔から言うね・・・」と。この話を聞いたのが五月。そして六月十四日、岩手・宮城内陸地震の発生・・・。東北の椎の花も当たり年だったのでしょうか、それにしても僕には、椎の花のいわれと今回の大地震との関係が、単なる偶然とは思えませんでした。
 というのも、二年ほど前、家族で近くの神社にお詣りに行った際、いつも行く神社なのに、なぜかこの日に限って、雨も降ってないのに地面のあちこちからミミズが這い出しているのです。それを見た僕は、思わず子供たちに言いました。「今日は地震が来るかも知れんぞ。気をつけろ」子供たちは「何で?」「ミミズが土の中からこげん這い出とる。こいつらは微妙な地下の異変を感じて逃げ出しとるのかも知れん」僕はとっさに感じたことを言いました。そして皆で帰宅したその直後、本当に地震が発生。大した地震ではありませんでしたが、家族から僕はにわかに予言者扱いされたのを覚えています。
 もうひとつ、昔から不吉な花と言われるのが「竹の花」です。竹は百二十年に一度開花(かつては六十年周期説が一般的だった)するそうですが、一度開花すると、その竹林は一斉に枯死してしまうそうです。竹の一本一本の寿命は十年ほどですが「竹林」として百二十年ちかく生き続け、開花と共にその竹林は寿命を終えるという不思議な植物です。その竹の花が咲いた年には不吉なことが起きるとされ、関東大震災の発生前にも、竹の花が咲いていたという話もあります。これもいわゆる「都市伝説」かも知れませんが、竹もミミズ同様、土中の地下茎で繁茂する生物です。何か人知の及ばぬ感覚を持っているのかも知れませんね。
 しかしながら、岩手・宮城の被災地の惨状をテレビで見るにつけ、もうこれ以上の天災は起きないでほしい、ミミズが這い出さぬよう、椎の花や竹の花が咲き誇ることのなきよう、祈るばかりです。
 岩手・宮城内陸地震の被災者の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。