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第八十四話 “なごり雪”の伊勢正三氏と

 今朝、女房に言われました。「あなた酒粕(さけかす)の匂いがするわよ」と。昨夜は珍しく飲んでいないはずなのに。ひょっとしたら全身の細胞に染み渡ったアルコールが発酵して、いつしか僕は酒粕人間になってしまったようです。僕は女房に言いました「そうや、そら面白か。俺が瓜(うり)を抱いて寝たら、朝には奈良漬けが出来とろうにゃ」…そんな、今朝の夫婦の会話でした。いらんこつでした。
 さて、前回ユーミンの名曲「卒業写真」の話のときに、僕の中で双璧をなすもう一つの名曲・伊勢正三氏(かぐや姫)の「なごり雪」のことも書きましたが、何とその数日後、偶然にもその伊勢正三氏とお酒を飲む機会に恵まれました(やっぱし酒かよ)。伊勢氏と僕は初対面でしたが、お酒が進むにつれ意気投合…?
 
 僕:「正やんさん!やっぱアレですね、エレアコ(マイク内蔵のアコースティックギター)ですね。きょうのライブみたいにエレキやドラムバリバリの中では、普通のアコギじゃ聞こえんですもんね。さすがにきょうの“海風”、イントロの(エレアコの)ソロは完璧でしたね。がばカッコよかった!」
 伊勢氏:「そうだね、いい時代になったね。ところで君、ホントにラーメン屋さん?」
 僕:「正真正銘のラーメン屋ですたい。昔ちぃーっとギターをかじっとったですが。ギター始めた頃は“かぐや姫”のファンで、特に正やんさんの曲はほとんどコピーしました」
 伊勢氏:「(僕の名刺を見て)えっこの店なの?僕の実家は大砲の大分店のすぐそばなんだ。よく行くよ。」これを聞いて僕は感激のあまりさらに酒量が増し…。
 僕:「ヒック。ところで正やんさん、何でかぐや姫の映画が三部作(神田川・赤ちょうちん・妹)ですか?ナ・ン・デ、名曲“なごり雪”が入らんかったとですか?ヒック」
 伊勢氏:「アレ?知らないの?なごり雪は最近…」
 僕:「ハイ、二〇〇二年、大林宣彦監督が、大分の臼杵を舞台に映画にせらしゃった。ヒック」
 伊勢氏:「知ってんじゃん」
 僕:「ハイ、すんまっしぇんヒック。そんとき僕は嬉しかった反面、アノ名曲の舞台になった臼杵が羨ましかったとです」
 伊勢氏:「それは残念だったね~」
 僕:「でしょう?そんな失意の僕と久留米に…」
 伊勢氏:「久留米も失意だったの?」
 僕:「ま、そういうことで聞いて下しゃんせ。そんな僕たちに、天は救いの手を差し伸べた!ヒック」
 伊勢氏:「それは?」僕:「何と!僕の中のもうひとつの名曲“卒業写真”を主題歌にした映画が決定!」
 伊勢氏:「かぐや姫じゃないじゃん」
 僕:(無視して)「しかも舞台は久留米!さらに全国ロードショー!タイトルは“Watch with me卒業写真”。監督は才気溢れる瀬木直貴氏ナリ!ヒック」
 伊勢氏:「そ、それはおめでとう。ところで誰が歌うの?」 僕:「ハイファイセット!」
 伊勢氏:「いいねー、山本潤子さんとは僕もよく一緒に演るよ」
 僕:(無視して)「只今撮影の真っ最中!年内にクランクアップ。再来年の春全国ロードショー。久留米では来年春に先行上映。心温まる物語。乞うご期待!最後に正やんさんも来月の“つま恋ライブ”頑張ってね~」
 伊勢氏:「アンタ何者?」
 僕:「ヒック…ラーメン屋」