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第七十九話 武士道とサッカー

今回のコラムは、あくまで私個人のつぶやきとしてお読み頂きたい。
先日の男子サッカー日韓戦の日本チームは不甲斐なかったですな。終始ボールをキープしていたのは韓国。怪しいホイッスルもあったが、それを差し引いても力の差を感じた試合であった。私はこのスポーツを観戦する度に思うところがある。そもそもサッカーは日本民族に適した競技だろうかと。相手が少しぶつかって来ただけで大袈裟に転び、痛くもないはずの足を抱えてのたうち回って相手のファールだと猛アピールする。それが審判にスルーされると、何事も無かったようにさっさと立ち上がり元気にピッチを走り回る。そんなシーンが試合中幾度も繰り返される。私はこれが嫌で国際試合くらいしか観ない。そもそもピッチに平気でツバを吐くのが私には信じられない。ピッチは相撲でいえば神聖な土俵ではないのか。力士は土俵を塩で清めてもツバなど絶対に吐かない。他の日本の伝統的な武道も皆同じ、敵に対しても礼節を重んじる美しい日本文化が根底にある。
 そんな外来種のサッカーを観ていてふと想像してみた。この試合会場に突如「蹴鞠(けまり)ができる武士集団がタイプスリップして現れ、あろうことか某国のサッカーチームとの国際試合と相成ったとしたらどうだろう。試合前、ルールの簡単なレクチャーがあったが、さすがエリート武士集団、理解が早い。「ほう、なるほど南蛮渡来の蹴鞠でござるな。まりを手で触れるのは御法度。同じじゃ。拙者等は両の手を両のももに置きて走るゆえ、そのご禁制には触れ難い、有利じゃ。要はあの網で囲った四角い陣地にまりを入れた数でこの合戦の勝敗が決まるのじゃな。よかろう。いざ。」武士たちはピッチ前で横一列に並び、神聖なる合戦場と、ツバを吐きガムを噛む相手チームに深々と頭を下げた。かくして試合開始のホイッスルが鳴った。ところが武士チームは思わず円陣を組み、せっかくキープしたボールでリフティングを始めた。蹴鞠のクセである。そこに敵選手が後方より足を絡ませボールを奪い取った。武士は転んだ。「うう、卑怯な!」ファールのホイッスルがなる。敵選手が転んだ武士に手を貸そうとする。「かたじけないが、それには及ばぬ。これは拙者の油断ゆえのこと。」武士のボールとなるが、武士はこれを固辞。「拙者の不覚。寄せ手の足軽に咎(とが)はござらぬ」それを聞いた他の武士たちも口々に「おお、そうじゃ。お主は武士の鏡じゃ。潔く腹を召されい!」「うむ。」武士は矢庭に正座をし、小太刀を膝頭の前に置くと辞世の句を詠み始めた。そして小太刀を鞘から抜いたとき、「オーマイガッ!」それまで呆然と見ていた審判と相手チームの選手たちが駆け寄って武士から小太刀を奪い取った。「死なせてくだされ!武士の情けじゃ!死なせてくだされ〜」。この試合、全般五分で中止となってしまった。
 やはり日本人というか、武士道にはサッカーは合わない。