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第七十八話 おーい、日本語(改)

 今回は2005年1月に別紙にて発表したコラムを修正したものであることを、あらかじめご了承頂きたい。

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 先日ある新聞に、日本の子供の学力が低下しているとあった。特に正しい日本語の使い方を知らない若者が増えているとのこと。何か解る気がする。元々勉強嫌いであった私が言うのもおかしい話だが、サービス業、中でも飲食店の若いアルバイトさんの接客用語に乱れを感じる。
 それはまず「過去形の乱用」とでも言うか、席にご案内する際「こちらでよろしかったですか?」。商品を提供するときも「これでよろしかったですか?」現在進行中なのに全てが過去形。お解りのように、この場合は「~でよろしですか」という使い方が正しい日本語。
 また商品提供時、「こちら~になります」というのをよく耳にする。正しくは「こちら~でございます」というべき。
 その他にも様々な日本語の乱れを感じる時があるが、この現象は最近の若者気質の現れだろう。まず「過去形」現象は「面倒なことは聞きたくない」早くこの状況を「過去」にしたいという逃避願望。また「~になります」というのは「~でございます」と、キッパリと言えない、または言いたくないという「責任逃れ」の心理ではないだろうか。
 さらに、若者の一般会話で「質問型」というのもある。それは焼鳥屋である若者が私に話しかけてきたときのこと。自分のことを相手に話すのに、語尾を上げて相手に質問するように話す。たとえば「俺? 朝起きた? 歯みがいた? 痛かった? 虫歯かも? 病院? 行きたくない? 怖いしお金も無いから?」こんな調子で私に「尋ねる」ように、しかも首をかしげながら、ただ朝の自分の「報告」をするのである。これには参った。「お前、鏡とでも話ししろ」と言ったら、相手はキョトンとしていた。
 この「質問型」は、自分の行動の善し悪しを自分で判断できずに、他人に判断を委ねる「依存型」の心理ということであろうか。若者気質と活字離れ(学力低下の一要因)が絡み合った独特の現象である。
 さらにこの日本語の乱れと比例して増えてきているのが「正しくお箸を使えない若者」。箸をX型に持ったり、指が1本飛び出していたり・・・。最近見かけた若者たちの飲み会で、何割かの子がそんな状況であった。ここがお箸の国なのかと情けなくなる。
 次の入社試験では「箸の持ち方の実技試験」を組み入れようかと真剣に考えてしまう位だ。
最後に、この話に登場した、そうなってしまった若者たちに責任はなく、正しいことを伝えない親と周りの大人たちにすべての責任がある。
この国はどうなってしまったのか?そして、どこへ向かおうとしているのか? 
 そんなことを、ラーメン屋の一親父が憂いる次第である。

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 こんなコラムであったが、さて14年が過ぎた現在の状況はどうだろう。残念ながら指摘した若者の間違った日本語は健在である。それどころか、それは一段と年齢各層・各界に広がりをみせ、先日見たテレビのレポーターまでが、「こちら、黒酢工場になります」と堂々と宣っていた。私は呟いた。「じゃ、今は何の工場だよ」。本当にタマガッタ。