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第六十一話 味と暗示

 まちで見つけたおしゃれな小物を、自分の部屋に飾ってみると、何かパッとしない・・・。
 お店にディスプレイされているときは、あんなに素敵だったのに・・・。こんな経験、皆さんもおありかと。それはあなたが、実はお店の暗示にかかっていたということ。 店内の意匠・照明などによる空間演出、商品のディスプレイなど、おしゃれでカッコいいお店ほど、お客の購買意欲をかきたてる暗示のプロである。例えば、高価な宝石を激安量販店のゴチャゴチャした商品群の中に置いても、それは決して売れないだろう。暗示というのは、イメージを大切にするお店の大切な要素である。
 飲食店も同じこと。味が良いということは最も大切なことだが、高級なフレンチや懐石料理などの高価な食事を提供する店ほど、店内の空間演出と料理を盛る高級な器や調度品、優れた接客などで、美味しい料理を、より美味しいと感じさせる暗示の力がより必要になってくる。暗示とは、演出であり、非日常感ということだ。それは、低客単価ラーメン屋とて同じことである。

 少し話は逸れるが、こんな話をよく聞く。ある若い女性が初めてスキーに行って、そこにいたスキーのインストラクターの男性に一目惚れをした。そしていざ結婚してみると、なんてことない、オナラばっかりするタダのむさ苦しいオヤジだった。女性は思った。「あのときのあのカッコイイあなたは一体どこへ?こんなハズでは・・・」と。そう、その女性はスキー場で完全に暗示にかかっていたのだ。輝く白銀に囲まれて、雪焼けの肌に微笑むと白い歯の爽やかなインストラクターに手を添えられれば、どんな女性だって暗示にかかって当たり前。ああ、インストラクターが羨ましい。一方私はラーメン屋。店の演出はするが、私自身には誰も暗示にかかってくれない・・・。