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第五話 夏の終わりに

 前回、久々に私の母のことを書かせていただきました。文末は、〜現在の大砲ラーメンの姿の出発点は、43年前、私が小学6年のときに見た「厨房の床に座り込んだ母の姿」です。いまの大砲があるのは、やはり母のおかげです〜 と、締めくくっておりました。
 実は、その原稿を入稿した日から7日後、母は他界しました。1万人に1人という肺の難病が発症したのが去年の10月。以来10か月に及ぶ闘病の末、ついに力尽きたのです。しかし最後は子供たちに看取られながら、静かにゆっくりと息をひきとり、その寝顔は波乱の人生とは裏腹に、とてもやすらかなものでした。香月嘉子・享年81。
 明るく、いつも冗談ばかり言う人気者の母のイメージを季節に例えるなら「夏」です。
 その夏も終わろうとする8月30日の朝、高くなり始めた初秋の青空に、母は昇っていきました。
 いまごろ母は、あの若くて元気な頃の姿にもどり、先に待っていたオヤジ・昇とふたりで、楽しく屋台を引いている・・・、そんな気がしてなりません。