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第六話 玉ロス症候群

 空前の人気を博した、朝の連続ドラマ「あまちゃん」の放送終了から早ひと月、私もこのドラマを毎日楽しみにしていたファンのひとりです。未だドラマの感動の余韻が、心の隅にへばりついており、毎朝一抹の寂しさを感じています。聞けば、そんな思いの人々が全国に大勢いて、「あまロス症候群」と呼ばれているようです(笑)。ドラマとしては、若い海女さんが東北訛り丸出しのアイドルに!という風変わりな設定と、NHKなのに驚くほどギャグ満載という、昨今の連ドラとしては異色のものでした。その影響なのか、最近のメディアで、様々な業界の「アイドル」が紹介されるようになりました。女性白バイ隊員や、自衛隊初の「歌姫」女性隊員(CDも出している)。中でも私が印象に残ったのは、球場の「ビール売り子」たちでした。この子たちは、もうほとんどアイドル化しており、野球よりもこの子たちが目当てという客も少なくないといいます。20歳前後のこのアイドルたちの仕事(バイト)は体力勝負で、オトコ顔負けのガテン系。真夏の炎天下、重いビール樽をリュックで背負ってスタンド中を所狭しと駆け回るのです。高い席から声がかかれば、笑顔で駆け上ります。その間、杯数を確認しながらビールを右手のコップに注ぎ始め、客席の横に着くと両膝を付きビールを手渡しながら左手で釣り銭を出します。この間15秒。樽が空になると駆け足でスタンド裏まで補充に行きます。彼女たちの水分補給はこのときのみ。カリスマ売り子ともなると、1試合で200杯は売るといいます。
 氾濫しすぎてあまり使いたくない言葉ですが「すごい!スッゴ〜イ」の一言です。最近は男子よりも女子の方が、間違いなく元気です。ウチのバイトを見ていても20年前と比べ、その傾向がはっきり伺えます。ある男子に聞いてみると、「かったるそうに、ぼそぼそとしゃべる」のがカッコよくて「草食系男子」のほうがモテるのだそうです。私のような「豚骨系親父」には信じられません。
 その昔、ナチスのヒトラーが言いました。「このままでは将来、男のような女、女のような男が現れ、子供が子供を産む時代が来るだろう」と。残念ながらこの一節のみ、ヒトラーには先見の明があったようです。
 最近の女子のような男子、彼らにぶら下がっているものも、やがて退化して無くなってしまうのでしょうか。嗚呼「玉ロス症候群」の時代来たれしか。

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