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第六十五話 カリフォルニアにて

 ♪ Welcome to the Hotel Californiaーとイーグルスの“ホテル・カリフォルニア”を思わず口ずさんでしまいました。そう、ここは若いころ夢にまで見たアメリカの西海岸です。まぎれもないカリフォルニア州L.A.(ロサンジェルスの略。現地で「ロス」と言ったらイナカモン扱いされるので要注意)です。
 それは去年(平成16年6月)の話。
 L.A.郊外の静かな町トーランス、日系企業が多く集まるこの町の、あるスーパーの催事に僕たちは招かれました。それは一週間という短い期間ですが「自分たちのラーメンが太平洋を渡る」という一事だけでもその価値アリと判断(本音はアメリカに行ってみたい!)。僕も店長たちも、喜び勇んで行かせていただきました。
 結果としては、お客さまは現地の日本人や日系人の方ばかりでしたが(中には青い目のお客さまもチラホラ)、やはりラーメンは「なつかしい祖国の味」なのでしょう、連日ラーメンフェスタのような行列でした。感謝。
 太平洋の向こうでもラーメンにはパワーがありました。Thanks!
 さて、何と言ってもここは花のカリフォルニア。6月下旬という日本では梅雨のうっとうしいこの時期でも、ここの風はさわやかでカラリとしています。ヤシの木の街路樹の上は西海岸独特の青い空。♪ Warm smell of colitasーと、コリタス草の甘い香りがほのかに漂ってきそうな気分です。
 そんな悦に浸った僕を見てか、スーパーの会長さんが「せっかくだから」と、ドライブに連れ出してくれました。
 砂漠へ向かうフリーウェイを飛ばす車。その窓越しに流れるアメリカの町並みを見ていた僕は、ちょっとしたことに気づきました。
 それは、あちこちのビルや住宅に、やたらと星条旗が掲げてあるのです。それも半旗。会長さんに尋ねると、先日のレーガン大統領の国葬以来、アメリカ中が喪に服しているとのこと。続けて会長さん曰く「この国では、自国民は当然、外人であろうとアメリカに住む全ての人には、幼児期の最初に国旗・国歌を覚えさせ、祖国への忠誠を刷り込まれるんです。私の孫が通う日系人の幼稚園でもそうです。だからアメリカ人はどんな場所でも、国歌が流れると自然に直立不動ができる、それも虐げられてきた黒人でさえ。だからこそ有事の際にはアメリカ国民は一丸となれる」と。
 これはアメリカに限らず、世界中の国が「自国への忠誠を教育の基本」としているのは事実です。戦後から国旗・国歌を否定する“自虐思想”が教育の基本となってしまった現在の日本は、世界でも例外中の例外です。
 ・・・しかし「祖国を離れて、あらためて祖国の姿を知る」とでもいいますか、 かつてはアメリカ以上に愛国者で溢れていたはずのわが祖国・日本のあわれな現状を、L.A.の青い空の下で考えてしまいました。
 そしてまたもイーグルスの歌が聞こえてきそうでした
 ー ようこそホテル・ニッポンへ ここは素敵なところ いい人ばかり
 そこで僕は支配人に告げた「ワインを持ってきてくれないか」
 すると彼は言った「そのようなスピリットは1945年以降 一切ございません」
 ようこそホテル・ニッポンへ ここは素敵なところ いい人ばかり・・・ ー
 (少々アレンジ)