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第三十九話 ヒャー

 すでに絶滅した久留米弁なのか、私のオヤジの造語なのか、未だ解明できていないコトバに「ヒャー」というものがあります。私が子供の頃、オヤジはよく「あん奴はヒャーばい」と言っていました。その「ヒャー」の語意は、使われるシチュエーションで推察するに、どうも「つまらない」「情けない」ということらしく、主に人や物事をバカにしたり批判したりする場合に用いていました。「ありゃヒャーやった」「こいつはヒャーか?」その「ヒャー」というコトバの響きが、私にはとても滑稽に思えて、時々私は、オヤジにそれを言わせようと誘導しながら楽しんでいました。例えば「あの映画どうやった?」と私が聞くと、「ヒャー」の一言。また、「今日のスープの出来はどげん?」と問えば、そこはオヤジのラーメン職人としてのプライドとの葛藤があるようで、しばらく考えて、「う〜ん・・・ち、ちいっとばかし・・・ヒャー」と、こんな感じでしたね。
 しかし考えてみれば、オヤジ以外の地物の年配者の誰からも「ヒャー」は聞いたことがなく。「オヤジの造語説」が有力かも知れません。
 そのオヤジも18年前に他界し、その真説は草葉の陰に隠れてしまいました。
 いま思えば、今際の枕元でオヤジに聞けばよかったですね。「ジーチャン、あのヒャーの語源は何ね?」と。すると息も絶え絶えのオヤジは、急に目を見開き、私を睨みながら、こう言ったでしょう、「お前はヒャーか!」・・・と。
 この度、とってもバチ当たりでヒャーなコラムでした。深謝。