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第八十四話 二代目酔夢譚

 酔って寝るとロクな夢を見ない。そんな最近の夢を二つほど。

〜ある朝目が覚めると遅刻しそうだった。何に対しての遅刻なのか定かではないのだが、焦りながらまげを結いかみしもを着けると家を飛び出した。どこかに到着して思い切りドアを開けたら、そこは教室であった。男子はみな髷を結った裃姿。女子といえば武家の娘らしき日本髪に清楚な着物姿で、男女とも背筋を伸ばして椅子に端坐している。男子たちの顔をよく見ると学生時代の友人やら、中には大砲ラーメンの社員の顔もちらほら見える。その中の若い社員がひとり、私を睨みつけて叫んだ。「お主、遅い!遅刻ではないか!殿はすでにご登城なされておられるぞ。この不忠者、ここで潔く腹を召されよ!」私は無性に腹が立った。「こ、小僧!」殿中ではあるが(教室だけど)、思わず太刀の柄に手をかけ、正に抜き放たんとしたところで目が覚めた。面妖な夢にうなされていたのだろう、私はしっかり寝汗をかいていた。〜

 もう一つ。

〜ある日突然、国税庁からの通知が自宅に届いた。私は不吉な予感に包まれながら封を切った。そこに記されていた内容は、「当局に対し、あなたは若い頃に比べ、昨今では下半身に勢いがないというご身内からの内通これあり、それがまことならば、以下の課税が適用されることをご承知いただきたい。名称『不能税』対象者『不能なる日本男子』以上。」と言うもの。ヒトラーでさえ思い付かないであろう、この極めて理不尽な国税庁の処遇に愕然としたところで、私は目を覚ました。やはり、しっかり寝汗をかいていた。〜

 「今回のコラムはふざけ過ぎ」と思われる読者もおられるであろうが、ともすれば眉間にしわの寄りがちな昨今、僅かでも「笑い」を皆様に届ければという思い故にて、ご容赦いただきたい。

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